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人間の持つ両極面

 投稿者:Aki  投稿日:2009年 8月10日(月)12時46分36秒
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  先日「ダンス オブ ヴァンパイア」というミュージカルを観てきました。
この作品は、あの「戦場のピアニスト」を監督したロマン・ポランスキーが
1967年に作った映画「Fearless Vampire Killers」をもとにして作られています。(原作者はわかりませんがこの映画はYou Tubeで見られます。)

主人公のヴァンパイアはクロロック伯爵ですが、彼は永遠の命を持つ者の
悲しみを「自分が愛したものを次々と失ってゆく空しさ・・・天使でもなく、
悪魔でもなく、果てしのない欲望こそが、この世界で最後の神となるのだ・・・」
と歌います。

村の美しい娘サラは伯爵の不思議な魅力、誘惑に負けて城に出かけ、
それを知った村人たちは助けに行くのですが、みんなヴァンパイアに
なって帰ってくるのです。
そこで、知性の塊、恐れを知らないヴァンパイアハンターの教授と
忠実な助手が城に乗り込み、娘を助け出しますが、帰路、すでに
ヴァンパイアに血を吸い取られていた娘は、彼女を愛する助手を噛み、
結末は、教授以外はみなヴァンパイアになってしまうというわけです。

原作はコメディの要素があるということですが、この結末に見ている
私たちは妙に納得してしまったのです。「私たちもみんなヴァンパイア・・・」
ということです。

つまり人間である以上、Angelさんのいわれる本音はなかなか捨てきれない
ということでしょうか。
しかし、ここに誘惑に負けなかった一人の人間が登場しています。
果てしのない欲望に対して闘いを挑み、ヴァンパイアの部分を抹殺し、
人類の理想に近づこうとした人間です。これはヴァンパイアである我々にも
限りない勇気を与えてくれます。
だから建て前も必要なのです。

聖なるもの、美しいものへの憧れ・・・これまで失ってしまっては、
これまた人間というものでなくなってしまうかも知れません。
 
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