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ある39歳の無職の青年が餓死していった最近のニュースを中心に
この青年のたどった死にいたる半年間を追ってドキュメンタリー風に
まとめた番組がNHKのBS2で放映されていた。
NHKではこの青年のほかにも、同じような境遇にある青年を追って
インタビューを重ねて、かなり具体的な現代の歪んだ社会の実情を浮き彫りに
させていた。
この現代の異常な現象は、事実上、今日・明日生き延びる手持ちのお金も
住まいもない青年が、それを行政の窓口(生活保護の申請)に出頭しない
心理的背景は、社会全体がそれをつくりあげたのだと結論ずけている。
それは、2000年ころから企業の論理として浸透した自助努力による
勝ち組・負け組み論理から派生しているという。
本来なら、これを個人の人間には絶対にあてはめてはならない倫理を
この当時の政府自らがマスコミや教育の場を通じてマインドコントロール
してきたからだとしている。すなわちリストラされ社会の落伍者として
定職を持てなくなった責任のすべてはその人間に原因がある・・・とする論理である。
すなわち、「自助努力がたりなかった・・世の中のすべての人がそうなっているか・・・」
「お前ら負け組みだけではないか・・・一方では30代でも自助努力により自分の
生きていく程度の収入はなんとかして稼いでいるではないか・・・」という論理である。
この、論理を徹底して企業や政府やマスコミから叩き込まれた若者は、はずかしくて
自分が餓死寸前になっても友人や親や近隣の人々に助けをもとめない状況に
していると言う。
こうした、負の連鎖と心の迷路に迷い込んだ若者は結局前述の青年のような孤独死や
餓死を余儀なくされていくのだと言う・・・。
北九州市でNPO法人が餓死寸前の人たちに炊きだしを行っているが、ここにすら
集まることを躊躇している若者もいまだに多くいるとのこと・・・
その映像の中に、数はすくないが30代の若者も最近集まりだしたことは、ことの深刻さ
がいよいよ本格的になってきた証拠でもある・・・としてNHKでは危機感を強めて
いるようである・・・。
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